原作者の故郷、長野県佐久市のJR佐久平駅の構内に
ジャギの銅像が完成しました。
だいたいは、主人公の銅像が立つものですが
ジャギをチョイスするあたりが武論尊さんらしい。

ジャニーさんの言を借りればスぺオキ。
スペシャルオキニのキャラなんだよ。
それだけではなく、ジャギのチョイスには緻密な計算があります。
人がキテ、勝手に宣伝してくれる
町興しには人を呼び込まなければなりません。
一時期ワッツとキテその後は無しのつぶてではダメ。
継続的に人がキテ、自動で宣伝させるシステムがそこにあります。
これがしたかったのよー
それは、原作の1コマ。2人いれば可能。
つまりこのプレイをする為には最低2人は必要。
そのぶん来場者も基本、2倍軸の人数になります。
ジャギの銅像の再現クオリティーの高さも圧巻ですね。
まわしの部分も忠実に再現。拘りが伺えます。
おそらく、再現シーンを動画や画像でSNS発信する人が続出。

あれってどこにあんの?
バエるし、俺らも行こうぜ。
・ついでに佐久市の観光になる
・近隣にお金が落ちる
・佐久市の財政が潤う
町興しは至る所でやってますが、一時的だったり頓挫が多いです。
しかし、誰もが知ってる不朽の名作のパワー。
そして半自動的な宣伝効果。
ドカベンのケツバット
ドカベンのケツバット発信。
銅像と言えば、ドカベンの水島先生が故郷新潟の町興しで
2005年に同じ事をしています。
現在は撤去。

山田太郎は、あんなことするキャラじゃない。
地元のために、無償でキャラの使用を許可した水島先生ですが
度重なるキャラを冒涜するSNS発信に心を痛めていた模様。
ジャギの銅像もそんなことがないように願うばかりです。
ただ、ジャギはそういうキャラなので
武論尊先生は喜ばれるかもしれませんね。
北斗の拳誕生秘話
通常は、1人の漫画家から作品は産まれますが
北斗の拳は3人の人達の奇跡的な巡り合わせで世に出ました。
・堀江信彦(編集)
・原哲夫(画)
・武論尊(原作)
ザックリ経緯
・原さんが集英社に漫画持ち込み
・堀江さんが画にセンスを感じる
・当時流行ってたモトクロス漫画を描かせる
・不評
・原さんは中国拳法の漫画書きたい
・堀江さんが中国古書店で秘孔の書物発見
・これだ!
・原さんはストーリー作るのが苦手
・最初の原作者候補の人に断られる
・2番手にいた武論尊さんが原作に起用
・読み切り版で様子見
・反応良く本連載スタート
格闘漫画に欠かせない必殺技
先にキン肉マンがHITしており、
・キン肉バスター
・筋肉ドライバー
主人公だけでなく、他のキャラにまで必殺技がありました。
HITには欠かせないコンテンツ。
堀江さんがヒント求めて入った中国古書店で見つけた秘孔本。
これが北斗神拳の必殺技の起源となります。
連載中止になってたかもしれない
当時の小中学生の間で北斗の拳はセンセーショナルにバズります。
いきなり、体の色々な所にパンチを入れられ、

お前はもう死んでいる!
みんなやってましたね。
これが、社会問題化した頃に・・・
ほんとに死んじゃった子供が出たとか出なかったとか。
リアルタイムで確かそんな記憶あったんですが
調べてみると、出てなかったです。
朝礼で北斗の拳ごっこを厳しく禁止されたのを覚えています。
今のコンプラだテンプラだ言ってる世の中では
確実に連載中止になっていたことでしょう。
作品に罪はないタレントに罪はない言っても粛清されるのが現在。
昭和の時代は寛容だったのです。
北斗の拳が成功した理由
まずは、この3人が巡り合ったこと。
そして1人1人が役割分担できた事が大きいです。
堀江信彦(編集)
・一切の妥協を許さない
・何回もダメ出し
・傑作は限界を超えないと作れない
北斗の拳で、「種もみ爺さんの話」があります。
今日より明日の事を考えて、種もみを守り雑魚キャラに殺されます。
ケンシロウの怒りの制裁。
このシーンは、子供から大人まで感情を揺さぶられ
ただの格闘漫画ではない作品に一気に昇華しました。
もともと、爺さんが雑魚キャラに殺されるだけのシーンに
物足りなさを感じた堀江さんが、武論尊さんに駄目出しを繰り返し
それに武論尊さんが答える事で生まれたシーン。
原哲夫ひでぶ!誕生秘話
あべし!ひでぶ!タワラバ!
これらの擬音もHITの要因です。
ひでぶ!は、ハート様の断末魔。

ひっつ!という断末魔と、デブだから
デブを掛けた。
ちょうどいいと思った。
原稿を出したら、ヒデブやアベシは誤字脱字だと思われ
編集に逐一修正入れられていました。
編集サイドからの反対もありましたが、原さんは押切ります。
結果的にそれが子供達に受け入れられ大HITになるのです。
現在は、永年の活動からか右目がほぼ見えない状態。
自分の体調と相談しながらゆっくりと仕事をされてるようです。
武論尊が原作者になった秘話
武論尊さんは、航空自衛隊で7年ほど勤務します。
そこで、同期として漫画の本宮ひろ志さんと出会います。
本宮さんと言えばサラリーマン金太郎ですね。
漫画家になった本宮さんのアシスタントとして入りますが
絵が致命的に下手で、どうしようかと思ってた矢先、

お前話作るの上手いから
原作やったらどうだ?
と本宮さんに勧められて、ドーベルマン刑事の原作者として成功。
その後に、北斗の拳の原作者の話がキタという流れ。
北斗の拳は、様々な名言が生まれましたが、
旅行先で、ポルポト政権下の大虐殺のあとを見て
死生観が大幅に転換。
その影響がありました。
ラオウの昇天の台詞は、ワンクール終えた自分の心情も
入っていたそうです。
まとめ
・武論尊さんの故郷にジャギの銅像が立つ
・場所は長野県佐久市JR佐久平駅の構内
・ジャギは武論尊さんのスぺオキキャラ
・映え撮りSNS観光客で町興し
・北斗の拳は3人の奇跡的な巡り合わせで生まれた
参考メディア:アナザーヒストリーNHK